蕎麦打ち台がやって来た/蕎麦道具夢物語り
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作成日時 : 2008/07/08 04:23
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最近は趣味の蕎麦打ちといえども包丁、麺棒、駒板、そして木鉢さえもは本格的に揃えていらっしゃる方が多いようです。その反面、さすがに打ち台だけは据え付けとはいかず、大きなラワン材の板や家庭のテーブル等で妥協せざるを得ないのが現実でしょう。取り扱いの便などを考慮すればそれはそれなりに充分だと思います。ただし、職人の世界感・価値感でいえば打ち台は蕎麦打ちの「舞台」として大切な物。その板が桧ならそれこそまさに「桧舞台」になるのです。
「そばカフェ」として生まれ変わる都立大駅「ノルスク・カフェ」の七月初旬新装オープンに向けて新しい打ち台が届きました。ここ数年間に私が作ってもらった打ち台は、予算の関係でほとんどがスプルスの材でした。しかし、今回の開店主旨は「新しい本物作り」です。スタッフ一同の意見で桧作りの打ち台を新調しました。新品の桧作りの打ち台は、私にとって何年振りになるのでしょうか。待ち望んでいた「打ち台」が良い香りとともにいよいよ、飛騨から届き梱包を解かれました。先ずは店のテラスで御披露目。
幅1700ミリ、奥行き930ミリで五枚接ぎ。厨房内に設置する為にこのサイズで作ってもらいました。設計図から起こしたオリジナルですから、さすがにピッタリと収まりました。
打ち台をコンパクトに仕舞えるように工夫されていたのが、以前にもご紹介したH氏の出張用打ち台です。このタイプならば持ち運びも容易にできますし、設置場所に余裕があるなら家庭内でも常時置いておけます。邪魔な時は畳んでしまえば幅数10センチに収まる優れものです。軽自動車の荷台にすっきりと収まってしまいますので他の木鉢、麺棒その他の細々した道具類も余裕をもって積み込めます。
こちらは最近市販された簡易打ち台です。この打ち台も持ち運びができるように工夫してあります。福井の「名人戦」や「蕎麦打ち会」などでも使用されている実績がある物。こちらも細部に工夫がされています。
私が溝ノ口の教室で使っていた打ち台の一台は桜材で作ってありました。
三台のうちの一つだけの桜材の感触が一番気に入っていましたから、この台だけを使って打っていました。少し固めな感覚がしましたが打ち易い台でした。
「永山塾」の生徒さんも何気にこの台を使っていた事を思えば、人間の持っている感覚は非常に敏感な感性や細やかな感覚を持っているようです。
昨年まで自宅で開催していた塾の打ち台です。出窓に向かって設置していたので蕎麦打ちをする時の開放感が気持ち良ったのですが、若干揺れる欠点もありました。
蕎麦打ち台の大切なポイントをいくつかあげて行きましょう。
蕎麦打ち台は多少の「たわみ」があった方が良く、この「たわみ」が体への負担を軽減してくれる働きがあるようです。理想的には打ち台の前方を壁面などに載せるようにして固定し、手前は二本の足で支えるのが良いと思います。その際に前方を若干上げて置くと麺棒が自然に手前に戻ってきます。足を四つ足に組んで机のように設える場合は、麺打ち台の前方(奥の方)の足の下にボール紙などを用いて若干の傾斜を付けると良いでしょう。
何よりも打ち台の高さは一番重要です。
高過ぎるとと力のかかり具合に影響して作業効率が落ちてしまいますし、低いと腰への負担が大きくなります、一応の目安としては手首のくるぶし当りに打ち台の面(表面・トップ)がくる位の高さが理想的です。
さて、新しい打ち台がやって来た新しい店はいよいよオープンしたのですが、その事は次回の記事にてお知らせすることにいたしましょう。
新装開店につき、なんやかんやとてんやわんやしてやっさもさしておりますが、なにとぞお楽しみに。
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