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RSS 天ぷらを揚げる 蕎麦屋の海老天

<<   作成日時 : 2007/09/13 02:56   >>

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蕎麦屋の天ぷらは天種に衣を多めにつけて、衣をちらして花を咲かせて、そば汁との調和で独特のコックリ感をだすのが特徴。そこが天種そのものの味わいを活かして揚げる天ぷら屋さんの天ぷらとの大きなちがいです。蕎麦屋独特の天ぷらの形は、またひとつの日本の食文化だと思います。そして、なによりもそばと油は相性がよいのです。揚げ玉を利用したたぬきそばも捨て難いおいしさがありますね。今回は、蕎麦屋の海老の天ぷらに的を絞っていくつかのポイントをお教えします。

以前に「小原さんの永山塾奮戦記・天ぷらと人生は花を咲かそうよ」で天ぷらの揚げ方を少し紹介したところ、多くの方々にもっと詳しく教えてくれないかとのご要望をいただきました。この時は、小原さんご自身の天ぷらの取り組みと開業後のオペレーションを主題にしていたために、天ぷらそのものの揚げ方は、くわしくは説明しませんでした。その補足の意味もこめて今回は、蕎麦屋の定番「海老天」が登場します。
また趣味のそば打ちをした後に、お父さんの自慢の料理として、天ぷらに挑戦してみてはいかがなものでしょう! 最近、少し飽きられ始めたお父さんんの打った「もり・せいろ」のそばに新たな彩りが、加わるのではないのでしょうか。いくつかのポイントをあげながら、出来るだけ解りやすく説明して行きます。

◯本日の具材
海老は天然物のホワイト。茄子、ししとう、椎茸、万願寺唐辛子、茗荷、苦瓜が付け合せ。
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◯海老の仕込み・下準備
「皮をむく」
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「背わた除去」
背に切れ目を入れて「背わたを取る」取り終わったら塩水または、水道水で洗う。
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「尾と剣の処理」
剣先を切り、尾を切る(左)、またはしごいて水分を出す(右)。これを忘れると揚げた時に油がはねて火傷をします。
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「筋を切る」
裏返して腹側に5カ所、切り目をいれる。頭に近い方から深く切り込み、尾に近づくほど浅く切る。切り込みすぎると海老が切れてしまうので注意。
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「身を抜く」
海老を真直ぐに揚げるためにまな板の上で切れ目に沿って身の腰を折るように押しつぶしながら、プチプチ抜いていく。慣れればまな板を使わず指だけで抜けるが、慣れないうちは海老が切れたり身が抜けなかったりするのでまな板の上で確実に行なう。大切なポイント!
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「身が抜けているか確認」
しっかり抜けていればこのようににしなる。しならずに弾力があると海老を揚げた時に曲がってしまう。慣れないうちは、確実に確認をしたほうが良い。海老を真直ぐにに形よく揚げるための大切なポイント。
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◯黄身水を作る
玉子の黄身だけを取り出す。玉子を割って手で、こうして黄身と白身を分ければ簡単。
水400mlに黄身1個。
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黄身水は使う度によく混ぜる。
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◯衣を作る
黄身水100mlに薄力粉(天ぷら専用粉でも良い)55g〜60g。
衣の固さは、天ぷらを上手に揚げる重要なポイントですから、まずはしっかり計って感覚を掴む。後は、微妙な固さを感覚で覚えること。天種によって微妙に固さを調節する。粉と黄身水をあわせる時は、余分なグルテンを形成させないために必ず黄身水に粉を加えていきます。
十文字を切るように混ぜる。強くかき混ぜないこと。これもポイント。
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これはフランス製の計量カップです。箸は転がらないし、縦型なので冷蔵庫の中でも邪魔にならない。手に馴染んで扱いやすいこともあり、私のお気に入りで天ぷら衣用カップとして使っています。
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◯揚げ
「揚げ油」
私は大豆白絞油5に浅炒り胡麻油1で調合しています。
揚げ温度は180℃。箸の先から落とした衣が天鍋の真ん中あたりでスッと浮き上がる位が温度の目安。または、菜箸を油に入れて箸から気泡が出る位。油温の管理も天ぷらの重要ポイント。とにかくこまめにチェックです。
「下衣をうつ」
今回使っているような冷凍物は、どうしても水っぽく衣の着きが悪いので衣をつける前に粉を薄くまぶします。
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さぁ、いよいよ揚げていくことにしましょう。海老の腹側を上にして尾を開いて持ちます。衣につけて…
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一気に天鍋に入れます。
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ほんの一呼吸おいて海老がジュウーと泡立っている時に…
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箸で衣をはさむようにすくい、海老に振りかけると衣が散って花が咲きます。衣をしっかりと箸ですくうことがポイントです。
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海老の水分が抜けて気泡が少なくなってきたら、
油を切りながら引き上げます。
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海老天が揚がりました。
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衣の状態(グルテンの形成を押さえる)、温度管理がうまくできていると
揚げ玉が細かく尖ったようになります。ひとつの目安です。
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いかがでしたか? きっちりとポイントをおさえれば、うまく揚がるはずです。
なんども挑戦してください。解らないことがありましたらコメントしてください。

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機会を改めて蕎麦屋の「かき揚げ」もやりましょうね。                     

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コメント(13件)

内 容 ニックネーム/日時
女性は、なぜあれほど種物が好きなのでしょうか。
我が家の女性陣もご他聞に漏れませんで、お蕎麦屋さんの海老天が食べたいと、暗に練習しろとプレッシャーをかけられております。
プロの技術を公開いただき、ありがとうございます。
今度挑戦してみます。
仕込みの中で、「身を抜く」というのが、どういう手順なのかやや理解できません。
また、箸で衣を振り掛けるのは、何回くらいでしょうか?
17日にお会いしたときに、ご教授ください。
御火焼老人
2007/09/13 06:13
旨そうに揚がった天ぷら、蕎麦を一口ツルルッそして天ぷらをシャリ、 うーん想像するだけで生唾がわいて来ます。
実は2年ほど前に八兵衛の親方に蕎麦屋の天ぷらの揚げ方を習いましたが直後に2度ほど揚げただけで揚げ方が記憶から消えかかっておりました。
仕込みにも粉にも油温管理にも沢山コツがあったようですが今回の永山先生のポイント解説をみてまた
挑戦してみようかと思います。
我が家も御火焼老人さん宅と同じようにカミさんをはじめ女性人は天ぷらが大好き、これで点数稼ぎをしようかな・・・上手にできればの話ですが。
是非17日は私にも秘密のポイントをお教えください。
ヒコベー
2007/09/13 22:09
「身を抜く」の感覚の表現は、現場で教えていても難しいのです。何というか「プリプリ」とした手応えがあるのですが、何しろ感じているのは、自分の手だけですのでうまく伝えられないのです。強いていえば海老のこしが切れる感でしょうか。身を抜きすぎるとプリプリ感がなくなってしまい、身が抜けていないと揚げた時に曲がってしまいます。私の弟弟子は、若い頃に大きな海老天そばで有名な店にいた時におぼえた、腹の筋に切り込みを入れない海老の延ばしかたをやってます。ようは、熱が入った時の海老の縮む部分ををあらかじめ、延ばしておくことが「身を抜く」ことなのでしょう。花を咲かすには、花箸(粉箸)に衣をすくうように振りかけていきます。私は、だいたい先端、真ん中、尾の近くと三回くらいを目安にしていますが、花箸にうまく衣がのらない場合とか、細い箸で揚げる場合は一概に何回とはいえません。天ぷらならちょっとくらい失敗してもおいしく食べられますから、ここはひとつトライしてみてください。
永山
2007/09/13 22:36
ヒコベーさんの御師匠の八兵衛親方は、私の同門の大先輩です。足利で修業なされた方。足利の店は、花を咲かせる天ぷらでした。私は西神田の店におりましたので天ぷらの海老は、「才巻」で花を咲かせずに揚げる棒揚げでした。その後も天ぷらの海老は才巻きを使っておりましたので棒揚げしかできなかったのです(良い材料を豊富にあつかえたのは幸せですが)。実は、花を咲かせる揚げ方は、他のそば店から来た後輩達や、一緒に働いていた天ぷら専門の人達から教わった揚げ方なのです。この記事の天ぷらは少し張り切りすぎて、花を咲かせすぎました。ご愛嬌。もし、衣がうまく箸ですくえないようでしたら、ホットドックなどに使っているマスタードやケチャップをいれる容器の先端を太めに切って少し薄めにした衣を入れて振りかけても良いですよ。掟破りで格好悪いですけれど!
永山
2007/09/13 23:30
お恥ずかしい。
今の今まで、そば屋の天ぷらと、天ぷら屋の天ぷらの違いについて特に気にしていませんでした。

そうですね。天ぷら屋の天ぷらは花が咲いていませんね。
職場が自炊なので、以前は食事を作っていました。
おかずが少ないと天ぷらを良く揚げましたが、何時も花を咲かせようとしていました。

だから、天ぷらはお腹に貯まってしまうんですね。
まだまだ、研究が足りません。
オケヤ
2007/09/14 22:59
たまたま、本日は当塾で今期の塾生が、天ぷらの三度目の練習でしたが、今回もうまく揚ることができませんでした。もう、三度目です。衣がついていない裸天ぷらだったり、揚げる油の温度が低くてベタベタした仕上がり、身が抜けておらず曲ってしまったりで散々でした。たまたま、試食に見えた方々には、私が恥ずかしくなるほどの酷評をいただきました。そうした天ぷらは、食べてみると油っぽく、嫌な臭いがして結果的に後々、お腹にもたれたりします。天ぷら屋さんの天ぷらは、軽さが信条ですが、蕎麦屋の天ぷらも衣が多めでも本当は、適度な揚げ温度とカリッとした衣で食感を軽くすべきです。うまく揚がった天ぷらは、見た目にもおいしそうで食べてみれば、やはりおいしいものです。お腹にもたれるのは、衣の量よりも天ぷらの揚げ方の姿勢(注意力、集中力、思い入れ)が大きいようです。私の今日の実感です。
永山
2007/09/14 23:38
はじめまして、こんばんは。げんのしんと申します、プロのてんぷらの揚げ方を拝見してすごいなーの一言です。私もたまに料理をして家族に食べてもらいます。てんぷら、うまくいきません(T_T)/~~~でも、永山さんのを拝見して上手に揚げれる気がしてきました。がんばってみます。永山さんがお使いになってる写真のフランス製の計量カップと天鍋、かき揚げのリング(まわりに穴のあいた方)は、どこのお店で購入できますでしょうか?おしえていただけますでしょうか。
げんのしん
2008/04/27 21:06
げんのしんさん、こんにちは。
東京にお住まいなら合羽橋で揃うと思います。
フランス製の計量升はあちら(ヨーロッパ)では一般的な商品だそうです。
『TKG』という厨房用品カタログに出ておりますので取り寄せも可能と思いますが。
永山
2008/04/28 08:02
早々ののお返事ありがとうございます。早速調べてみます。またご相談にのってください、ありがとうございました。
げんのしん
2008/04/28 21:53
先日は早々のお返事ありがとうございました
。TKGで検索して調べたところ、計量カップ・天鍋・かき揚げリングもありました、ありがとうございました。計量カップですが大きさがありまして、500cc・1000・1500・2000とありまして、永山先生のお使いになられているのはどれになりますでしょうか?お忙しい中もうしわけありません。
げんのしん
2008/05/01 18:24
ありましたか。
私の使っているのは1000tです。
手に馴染む大きさで使い勝手がたいへんよろしいです。
また、何かあればお尋ね下さい。
永山
2008/05/03 00:39
お世話になります。永山先生には、お忙しいのに調理器具等の質問にお返事をいただきありがとうございます。連休明けに問い合わせてみようと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
げんおしん
2008/05/06 17:11
おいしい。
おんがえし
2008/11/27 17:54

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